デザインに活用するべき心理効果
グラフィックデザインを作成するときの技術的なことや基礎などではなく、デザインでよくみられるものから、付加価値になる心理効果、私が取り入れているものなどを逆引き的にどんどんご紹介しようと思います。
デザインに隠された心理技術を応用して心理的に見ている人の意識をむけたり、誘導できたらデザイナーにとっても、クライアントにとってもうれしいことだと思います。
今回はその第1段で簡単に使えそうな心理効果のみ厳選しました!
目立たせたい
ホワイトスペース効果
何も存在しないスペースのことですが、簡単に言えば何もない空間、背景色だけの余白というようなイメージです。色があったとしても何もないスペースであればそのように呼ばれます。
サプライズ効果
予想に反した表現で立ち止まらせたり、注視させる効果が期待できます。
人間の心理上、色や形に慣れてしまうと、どんな内容だとしても、無意識にスルーしてしまう傾向にあるので、それを防ぐためキーとなる要素のポイントを絞って活用しています。WEBでも動画を一か所に活用したりするのも同じ効果といえるでしょう。
この島どこかわかりますか?
コントラスト効果
前後に対比させるものによって、印象が大きく変わるという心理現象の効果のことで、はっきりとした違いを出すことでわかりやすく表現し、スルーされにくい刺激を与えます。色の変化によって生まれる効果なのでサイズの違いではコントラスト効果とは言いません。
惹きつける
矢印効果
その名の通り矢印で確実に惹きつけ目線を誘導する方法です。矢印効果をうまく活用することでアクションしてもらうよう矢印の先にボタンを設置することで意識を向けることができます。
バンドワゴン効果
目線による社会的証明効果とも言われ、決断や判断をする際に他人に同調してしまう心理効果です。
矢印と似た効果ですが、顔と認識して一番最初に視線が移るのは「相手の目」で、その相手の目がどこを見ているか気になってみてしまう性質があります。人物写真を使うデザインの場合気にしてみるのもいいかもしれません。
トンネル効果
トンネルの中にいると外界が見えなくなるように、何かに集中しているがゆえに他のことに意識が回らなくなっている状態を心理学ではいいますが、これをデザインに取り入れ、注視してもらいたいものの周囲を囲いトンネルのように周囲を暗くすることで視線はその先を見るよう無意識で誘導されます。この周囲を暗くし中心を目立たせる効果をビネット効果とも呼びます。
道路効果
「道はつながり、続いている」という認識が人にはあります。そしてその先にあるものが気になってしまうので、無意識に道路の先を追ってしまうという視線誘導効果の事です。見せたいものを道の手前でも道の先でも配置すれば視線を引きつけることができます。
まとめ
今回はこのブログをさらっと読んでも覚えられそうな範囲でまとめてみました。
次回はデザインで取り入れてはいけないNG心理効果をまとめてみたいと思います。